リニューアルした国際線第2駐車場

小松空港の国際線第2駐車場がリニューアルされ、先月(2023年3月25日)から運用再開している。先日、リニューアルされた第2駐車場を見てきたこともあり、以下にこの駐車場について述べる。

リニューアルの経緯

国際線第2駐車場はターミナルビルの西側に位置し、第2駐車場を含んだ西側一帯の小松市安宅新地区は新規土地活用ゾーンとして、小松市安宅新地区土地区画整理事業が施行されている。
この小松市安宅新地区は、西側は小松空港に、東側は既に形成されている大規模な小松工業団地に隣接する。更に、インターチェンジ(安宅スマートIC)にも近く、アクセスも良いことから工業地のニューズが高い。よって、用途地域は「工業地域」であり、今後は大規模工場誘致が行われることになる。

安宅新地区土地区画整理事業
安宅新地区土地区画整理事業(ターミナル方向)
※ターミナルビルに向かって撮影
安宅新地区土地区画整理事業(工業団地方向)
※新設された四車線道路(R360)に隣接

この土地区画整理事業の一環として国際線第2駐車場がリニューアルされ新たな駐車場として生まれ変わった。駐車場の詳細はコチラを参照されたし。

従来との比較

従来の駐車場とリニューアルされた新駐車場を比較すると次のとおり。

  • 新駐車場が約60m東側(ターミナルビル側)に移動したことにより、その分ターミナルビルまでの道程が従来より短くなった。
  • 収容台数は、従来の336台から343台になり、7台増えた。
  • なお、区画サイズは、従来と同じで2.3m×5mである。

ガラガラ理由

先日、小松空港近くに寄ったので、リニューアルされた第2駐車場を見てきた。
驚いたことに、冒頭のアイキャッチ画像のように出入口ゲート付近に数える程しか駐車していなくガラガラ状態であり、一方第1駐車場は殆ど空きがない状態であった。第2駐車場のみタイムスリップして、コロナ蔓延時期にいる感覚になった。
第2駐車場は運用再開してから1ヶ月以上も経っているのに、全く周知されていないようだ。その大きな要因として次のことが考えられる。

ブラウザから複合キーワード「国際線駐車場 小松空港」で検索すると、「小松空港国際線駐車場のご案内」ページが上位表示(Chromeで3位、Edgeで1位)されていたが、そのヒットしたページの文面に、赤文字で「※国際線第2駐車場は工事のため休止中」と明記さていることが問題である。

なぜ、このような状況に陥っているか私なりに調べ推測してみた。
「小松空港国際線駐車場のご案内」ページは、「小松空港」オフィシャルサイト内の「国際線駐車場」ページからリンクされている。現在このオフィシャルサイト経由で「小松空港国際線駐車場のご案内」ページに飛べば、赤文字で「※国際線第2駐車場は2023年3月25日より再開しました」と明記された更新済のページが表示される。つまり、「※国際線第2駐車場は工事のため休止中」と明記された旧ページは、オフィシャルサイトからリンクが外されていることが分かる。
しかし、旧ページをリンクから外しても、サーバー上には旧ページ自体が残っているため、インデックスされた状態である。しかも旧ページが上位表示されているため、オフィシャルサイトを経由せず旧ページに辿り着く閲覧者が結構いる筈である。従って、休止中と勘違いしたお客が第2駐車場を避けているので、現状の利用状況になっていると推測する。

新ページを旧ページに上書きしていないのは何らかの理由があるとし、その前提で考えると、旧ページのSEO評価を新ページに引き継がせたいなら「301リダイレクト」で対応すべきだし、SEO対策を考慮しないのならサーバーから旧ページを削除すべきである。