キャセイパシフィック航空の旅客機

小松と香港の間で定期便が就航する見通しである。来年(2019年)の夏ダイヤ(3月31~10月26日)の就航に向け、関係機関と調整が行われている。

航空会社は香港最大手の「キャセイパシフィック航空」※1であり、機材はこれまでのチャーター便と同様のエアバスA330で、週2便(水曜と土曜日)で運航する予定。

現在の小松空港の国際定期便は、ソウル(週3便)、上海(週4便)、台北(エバー航空が週5便、LCCのタイガーエア台湾が週2便)であり、来年春に香港が加われば4地点目になる。

小松空港は、北陸新幹線の開業後、新幹線は小松市までは開通していないものの、ドル箱である小松ー羽田便の利用者が減少し、ようやく下げ止まったところである。しかし、北陸新幹線は2023年に金沢ー敦賀間が開業する予定であり、そうなると小松市周辺の南加賀(石川県の南側)や福井県の利用者が北陸新幹線に流れ、再び減少傾向に動くのは明らかであっただけに、今回の就航は小松空港活性化に繋がるニュースである。

また、キャセイパシフィック航空は、香港を拠点に海外の各都市に定期便を運行しているので、香港だけでなく東南アジアからのインバウンド需要も期待できるが、継続した定期便に育てるにはキャセイパシフィック航空を利用したアウトバウンド需要を増やし、偏りがないようにすることも重要である。

キャセイパシフィック航空は、香港国際空港を拠点とした香港を代表する航空会社である(社名のキャセイは、昔の中国の呼び名で、マルコ・ポーロにより欧州に広まったようだ)。
現在、世界50ヵ国、200都市に定期便を運行していて、アジア・オセアニア路線が充実している。日本への就航は、新千歳、成田、羽田、中部、関西、福岡、那覇の7空港である。